介護ニュース

カジノ型介護施設の光と闇。煽っているのは「向上心」か「射幸心」か。

遊技提供型介護施設、通称「カジノ型介護施設」の規制に関するニュースが話題になっています。

改正条例は利用者の射幸心をあおる恐れのある遊技を機能訓練として利用者に一定程度を超えてさせたり、依存性が強くなる可能性がある疑似通貨を使わせたりすることを規制。賭博や風俗営業を連想させる施設名や広告の使用も禁止する。

出典:兵庫県、遊技提供型介護施設を規制 改正条例が成立 (日本経済新聞)

遊技提供型介護施設とは

パチンコやトランプ、マージャンなどの遊技を主なサービスとして提供する介護施設のことで、機能訓練の一環として、提供する施設が全国的に増えていました。

カジノのデイサービス、医学的にもちょっと注目されているんですよ。
レクリエーションゲームがもたらす認知症予防効果について研究している、芦刈伊世子医師によりますと、カジノの効果というのは、賭け事に対する集中力や、空間認知力で、脳が活性化するということです。
それから、過度のストレスというのは認知症の悪化につながるそうですが、みんなでゲームを楽しむことで、リラックス効果。これが認知症予防にいいそうです。

出典:カジノで元気!新たな介護サービス(NHK ONLINE)

「疑似だからいいのでは?」「誰も損しないから問題ない」との書き込みが一部ネットに見られましたが、依存状態になってしまった後のことを考えてみれば、見える景色も変わってくると思います。認知症予防、予防介護を謳っていても、いっときはいいかもしれませんが、その後にはどうなるでしょうか。

カジノ型介護施設について、みなさんはどう思いますか?

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