介護福祉士の試験義務化が6年先送り

国家試験の義務化を6年先送り

厚生労働省は13日、介護福祉士に国家試験への合格を義務付ける時期を、2022年度からとする案を自民党の関係会議に示しました。
現行では、福祉系の大学や専門学校の養成施設の卒業者は国家試験なしで介護福祉士を取得することができます。
介護分野における人材の質の向上のため、16年度から介護福祉士養成施設の卒業者にも国家試験受験を義務付ける予定でしたが、試験を義務付けることで若者が介護の世界に集まりにくくなるとの指摘があるため、人手確保を優先して22年度に延期されることになりました。

義務化に向けた5年間の経過措置

義務化先送りの一方で、17年度から21年度の5年間を、義務化に向けた経過期間としています。
17年から21年度の養成施設卒業者に与えられる介護福祉士資格は、卒業後5年間の期限付きの資格となります。
5年以内に国家試験に合格するか、5年間続けて現場で働くことを条件に、正式な介護福祉士の資格として認められ、期限内にいずれかの条件を満たさなかった場合には資格が失われます。
尚、15年度・16年度の卒業生については、これまで通り養成施設の卒業時に介護福祉士資格を取得できます。
 

介護福祉士になるには

介護福祉士を取得するには、3つのルートがあります。
資格取得ルート図
出典:公益財団法人 社会福祉振興・試験センター『資格取得ルート図』

受験資格の変更点(2016年度試験~)

2016年度(第29回)試験から介護福祉士の受験資格が変更になります。
実務経験ルートでは、実務経験3年以上かつ実務者研修修了者に受験資格が付与されます。
この変更は、当初、2015年度(第28回)試験から実施される予定でしたが、2014年6月25日に「地域における医療及び介護の総合的な確保を推進するための関係法律の整備等に関する法律」が公布され、実施が1年延期されています。

第28回試験(予定)

  • 試験期日
  • 筆記試験:2016年1月下旬  実技試験:2016年3月上旬

  • 受験申込書の受付(提出)期間
  • 2015年8月上旬から9月上旬

  • 受験資格
  • (1)特別養護老人ホームや介護老人保健施設の介護職員など、主たる業務が介護等の業務である方、介護保険の指定訪問介護事業所の訪問介護員(ホームヘルパー)などで、介護等の業務に従事(在職期間が3年以上、実働日数が540日以上)した方(2015年1月24日までに3年以上の実務経験を満たす方を含む)
    (2)高等学校又は中等教育学校(専攻科を含む)において、福祉に関する所定の教科目及び単位を修めて卒業した方(2015年3月31日までに卒業見込みの方を含む)
    (3)特例高等学校(専攻科を含む)において、福祉に関する所定の教科目及び単位を修めて卒業した後、介護等の業務に従事(在職期間:9ヶ月以上、実働日数135日以上)した方(2015年1月24日までに9ヶ月以上の実務経験を満たす方を含む)
      
    【参考】
    日本経済新聞
    公益財団法人 社会福祉振興・試験センター
     

    編集者より

    介護福祉士試験の義務化は、当初、2012年度から実施される予定でした。
    しかし、人材不足を原因に延期が繰り返され、今回は6年先の2022年度まで延期されることになりました。
    試験義務化が延期される原因はいつも人材不足です。
    義務化を先延ばしにするほかに、人材不足解消に向けた取組みを期待しています。
    3月1日の実技試験まで1週間をきりましたね。
    受験される皆さまが良い結果になることを願っています。

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