介護職に聞いた「最高の親の介護」とは?

介護職の人材紹介サービス【介護のお仕事】を展開する株式会社ウェルクス(本社:東京都墨田区両国)は、介護のお仕事の読者のほか、介護系のSNS(facebookページ、twitter)の読者となっている方を対象に、「介護職が考える、最高の親の介護」についての調査を実施しました。
昨今、話題になっている「仕事と介護の両立」について、介護の現場の職員はどのように考えているのか。介護の仕事に携わる人たちの自身の親の介護について伺いました。

アンケート結果

問1.要介護のあなたの親が『お餅を食べたい』。食べさせてあげたい?

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「食べたいものは食べさせてあげたい」が74.2%、「できれば控えてもらいたい」が22.6%、「食べたいと言っていても絶対に食べさせない」が3.2%となりました。

問2.介護離職ゼロが話題。あなたは「介護と仕事の両立」できる?

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「両立できる」が25.8%、「両立できない」が74.2%となりました。

問3.2で「両立できる」と答えた方へ。その理由は?

コメントの一部をご紹介します。

  • 「いまは様々なサービスがあるため」(20代・男性)
  • 「時短など出来るのであれば」(20代・女性)
  • 「家族に理解してもらって協力しあってやれたらいいなと思う」(30代・女性)
  • 「職場に理解があった」(40代・女性)
  • 「仕事ができなくなって収入がなくなったら共倒れになるのが必至なので、最初から『仕事と両立できないようなレベルの介護』はやらないつもりである」(50代・男性)

問4.2で「両立できない」と答えた方へ。その理由は?

コメントの一部をご紹介します。

  • 「自分の親となると介護の仕事をしていても、感情を整理できるまで仕事をできる自信がない」(20代・男性)
  • 「どちらも大変。片手間でできるものじゃない」(30代・女性)
  • 「仕事をもって、さらに家で介護は、疲労するから無理」(50代・男性)

問5.介護について知人・友人から相談を受ける?

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「よくある」が32.3%、「たまにある」が51.6%、「まったくない」が16.1%となりました。

問6.要介護の親に過ごしてほしいのは、自宅?介護施設?

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「自宅」は64.5%、「介護施設」は35.5%となりました。

問7.6で「自宅」と回答した方へ。その理由は?

コメントの一部をご紹介します。

  • 「自分が介護職だからこそ、親に恩返ししたい。娘が介護職であるというのを特権だと感じてほしい」(20代・女性)
  • 「施設では虐待や放置など安心して預けられないから」(30代・男性)
  • 「親自身に協調性がなく、様々なトラブルが予想されるため」(50代・女性)
  • 「自分だけで出来なくなったら、介護施設にお願いするかもしれないが、親を今施設に入れるというのはかわいそう。また、親の最期は家族で見守ってあげたいから。」(50代・女性)

問8.6で「介護施設」と回答した方へ。その理由は?

コメントの一部をご紹介します。

  • 「自宅で一人寂しく過ごす方たちをたくさん見てきて、人との関わりがなければだめだと思うから」(20代・女性)
  • 「在宅での(介護の)限界を知ってるから」(30代・女性)
  • 「自宅での介護は限界もあります。入浴するにも危険が伴います。在宅介護は軽度では良いが重度になるとかなり家族の負担は大変と思う。」(60代・女性)

問9.介護疲れが理由の殺人や無理心中、防ぐ方法は?

コメントの一部をご紹介します。

  • 「国の介護サービスがニーズに合い、自宅での介護の補充がしっかり出来るものになれば。介護サービスを受けること、他人に話すことができれば」(20代・女性)
  • 「介護してる人を家族介護人に認定して、介護保険の介護士と同様に扱い、手当も支払う」(50代・男性)
  • 「訪問できる人がいて、話を色々聞いて差し上げる。介護者を休ませてあげる。今の介護の方法では無理があると思います。訪問介護、時間的、料金的に無理があると思います」(50代・女性)
  • 「何よりも相談に乗ってくれる人が存在するということを広く知らしめること。そして、自ら相談に来ない人を掘り起こして相談援助職の側からアプローチすること」(50代・男性)

問10.あなたの親が要介護になった時に備え、対策(兄弟間の話し合い、相続問題等)はできてる?

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「よくできている」が12.9%、「できている」が29.0%、「あまりできていない」が22.6%、「全くできていない」が35.5%という結果になりました。

問11.ケアマネジャーを選ぶとしたら、どのような人を選びたい?

コメントの一部をご紹介します。

  • 「家族だけではなく、利用者のニーズを理解し利用者にとってなにが最適かを家族と一緒に考える人」(20代・女性)
  • 「どちらの立場にも偏らなく、冷静に判断出来る方。」(40代・女性)
  • 「細かい事にも掘り下げて気付いてくれて、自分の都合のいい計画書ではなく、本人の先まで考えてくれる人。」(50代・男性)
  • 「現場の経験業務のある方、又は親族の介護経験などがある方はかなり親身になられる。ビジネス感覚でされる方だけは選びたくないですね。」(60代・女性)
  • 「介護施設に併設されていない居宅介護支援事業所を選びます。(実際、そうしました。理由は、囲い込みを防ぐためです) 独立事業者が見つからない場合、介護施設で「貴事業所以外の優秀なケアマネを紹介してください」と尋ねることを勧めています。」(60代・男性)

問12.あなたの親を介護施設に預けるなら、どんなポイントで選ぶ?

コメントの一部をご紹介します。

  • 「入居者の表情、部屋の雰囲気、環境」(20代・男性)
  • 「職員の雰囲気。特に自分と話していないときの働き方。裏の働き方が本当の働き方だから。」(20代・男性)
  • 「聴覚障害者なので、聴覚障害対応や手話の出来るスタッフが2人以上いるところ。」(20代・女性)
  • 「陰日向ない対応、職員のチームワークがとれているか、個人を尊重した対応、24時間安定したサービスを得られるか等」(30代・女性)
  • 「施設の近隣に住んでいる方との交流が行われるかどうかを重視します。」(60代・男性)

まとめ

現役介護職員の方の声は、現実的かつ切実なものがあります。介護職員の7割以上が「家族介護と仕事の両立は不可能」と回答している一方で、6割以上の方が介護が必要になった自分の親には「自宅で過ごしてほしい」と回答していたのが印象的でした。介護の現場を知っているからこそ、自分の親に望む理想の介護と、現実との板挟みになっている姿がうかがえます。

帰省される方も多い年末年始。いざという時に慌てないためにも、ご両親や兄弟と「もし介護が必要になったら」という話題を話してみてはいかがでしょうか。アンケートにご回答頂いた皆様、貴重なご意見ありがとうございました。

    【アンケート調査概要】

  • ・調査期間:2015年12月18日(金)~12月24日(木)
  • ・調査対象:介護のお仕事の読者のほか、介護系のSNS(facebookページ、twitter)読者の全国20代~60代の男女30名
  • ・男女割合:女性/66.7%・男性/33.3%
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